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ぼくが 子どものころ、 欲しかった 親になる。

 
一気に読んで、二回、声を上げて泣いてしまった。
 
35歳、写真家で、2歳の息子を持つ親。
多発性骨髄腫で余命3年。
 
優しい人になってほしいと息子に願い、優しい親であろうとしている。
身を守るすべを持ってほしいと願い、嫌な人からは逃げることだと言い、そのためにも自分に自信を持ってほしいと願う。
ガンになったことで「優しい虐待」にたくさん遭遇し、息子にそれをしないように心がけ、優しい虐待をしない人間になってほしいと願う。
 
夢をかなえるツールとして仕事とお金を認識して、ライスワークとライフワークとを区別する。
生と死を見つめて写真を撮り、命の実感を得るためにも狩猟を行い肉を食べる。
 
山で遭難したとき、荷物を減らすためにカメラを捨て、鉄砲でシカを撃って血をすすり、命をつないだ。
ガンと診断されて自殺が頭をよぎったときに鉄砲を処分し、カメラを大切にして息子を撮っている。
 
自分が親になった時に、命を懸けて優しく子供を守り、育て、向き合っていこう。

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